関西健康・医療創生会議。産学官の連携のもとに関西の智と技を集結し、健康長寿の社会をつくります。

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メッセージ


社会の元気と関連産業の発展を願って

井村裕夫 関西健康・医療創生会議 議長の写真

関西健康・医療創生会議 議長

井村裕夫
京都大学名誉教授
関西広域連合顧問

日本はいま、これまで経験したことのない少子超高齢化と人口減少の危機に直面しています。三大都市圏のなかでは、関西地区がもっとも減少幅が大きく、関西広域連合全体でみると全国平均よりも減少すると予想されています。

しかし、もともと関西には、高い技術力をもった企業が数多く存在します。また医学や生命科学分野でも、最先端の研究に取り組む大学や研究機関が多数立地し、ノーベル賞をはじめ、ラスカー賞やガードナー賞など、医学・自然科学系の最高の賞の受賞者をたくさん輩出しています。しかも、長い歴史のなかで蓄積した奥深い文化に恵まれた地域であり、それぞれの都市の個性や独自性が高いことも関西の強みであるといえましょう。

ただ健康・医療の分野では、基礎研究の成果を応用に活かす研究はかならずしも充分でなく、せっかくの関西の力を活かしきれていないのも実状です。そこで、私たちは関西の知恵と技を結集して、健康長寿に資する新たな産業を創造し、安心して健康に生活できるこれからのまちづくりを推進するため、「関西健康・医療創生会議」を創設いたしました。

井村裕夫 医の心

当会議は、関西広域連合、域内すべての医学系大学・研究機関、そして関西経済界5団体が構成する産学官連携のプラットフォームです。

少子高齢化は、程度のちがいはあれ、世界的課題のひとつであり、日本はもっとも早くその課題に直面しています。これを乗り越え、世界に範を示すこと、それによって新しい技術を海外に展開することが日本の役割ではないでしょうか。そのためにも関西は日本のトップランナーでなければなりません。関西健康・医療創生会議はその理想実現に力を尽くします。どうか多くの方がたのご理解とご支援をいただけますようお願い申しあげます。


全ての人が健康でいきいきと生活できる社会を築く

森 詳介 公益社団法人 関西経済連合会相談役の写真

公益社団法人 関西経済連合会 相談役

森 詳介

「全ての人が健康でいきいきと生活できる社会を築きたい。」この普遍的な願いを実現するために、関西の産学官は関西健康・医療創生会議を設立しました。

関西は医療分野に大きな強みを有する地域です。大阪の道修町には古くから多くの製薬会社が軒を連ねていますし、神戸医療産業都市はバイオ産業の一大拠点に成長しました。iPS細胞をつくりだした京都大学など、世界トップクラスの研究機関も多く存在しています。まさに世界屈指のポテンシャルを備えた地域と言えます。

医療分野は、画期的な開発に成功すれば大きなリターンを得られる世界です。市場の規模も右肩上がりに伸びています。関西の強みを活かして新しい薬や治療法、医療機器を開発して世に送り出すことは、関西経済にとって非常に重要なことです。

そこで関西健康・医療創生会議では、ビッグデータ活用の基盤整備など、関西発のイノベーション創出を後押しする活動を展開しています。

それだけではありません。人口減少と高齢化の同時進行で浮き彫りになった社会問題の解決にも、並行して取り組んでいます。過疎地でも適切な医療を受けられるネットワークづくり、単に長生きするだけでではなく病気や怪我を未然に防いで健康寿命を延ばす試み、高齢者が安心して暮らせる街づくりなど、わが国が抱える様々な課題にも、真正面から向き合っています。

医療を提供する側はもちろん、市民にとっても健康でいきいきと生活できる先進地域となることを、関西は目指しているのです。

このように、地域をあげて健康・医療にかかわる包括的な取り組みを進めるのは、おそらくわが国でも例のないことです。関西が誇る医療分野の集積と、関西固有の進取の精神を活かして、井村先生のご指導のもと、産官学の力を結集して大きな実を結びたいと考えています。

みなさまのご理解、ご支援をよろしくお願いします。


叡智を結集し、健康長寿社会の実現を

角 和夫 阪神阪急HD株式会社代表取締役会長 グループCEOの写真

関西健康・医療創生会議アドバイザリーボード
阪急阪神ホールディングス株式会社代表取締役会長 グループCEO

角 和夫

わが国における高齢者人口の割合は世界の主要国でも最高と言われています。

これからさらに急速な少子高齢化が進行する中では、こうした高齢者が健康で幸福な生活をおくることが、社会を支えていく若年世代に安心感を与え、日本の社会保障制度を維持することにつながるものと思われます。

あらゆる知恵と技術を活用して、健康長寿社会を実現していかなくてはなりません。

関西は、古くから医薬に関する事業が盛んな地であり、現在においても、神戸医療産業都市、彩都ライフサイエンスパーク、けいはんな学研都市のほか、大阪梅田や中之島にもバイオ・医療の集積が進んでおり、健康長寿社会の実現に必要なイノベーションを起こす可能性を十分に秘めています。

医学部を中心とした15の大学と3つの研究機関の叡智が結集した、この関西健康・医療創生会議で、世界的な競争力を持つ先進的かつ実践的な研究成果が生まれ、我々産業界との密接な連携の中から、成熟社会を支える新しい産業と、次世代を切り拓く人材が育ち、身近な自然と豊かな歴史、文化を、いつまでも健康に楽しめるまちがつくられていくことを強く願っています。

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